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Thursday, October 15, 2020

有田のミカン品質認定制度10年 ブランド化で収入増 - 朝日新聞社

 全国屈指のミカンの生産高を誇る有田市。ブランドミカン「有田みかん」の中で特に品質が高いものを同市が認定する制度が始まってから、10年が経過した。市の担当者によると、ブランド化が進んで人気が上がり、農家の収入が向上するなど効果が表れているという。

 13日、有田市の産直市場「浜のうたせ」。今年度初の「みかん官能審査会」が開かれた。バーテンダーなど6人の審査委員が、農家らが選別した計10種類の極早生(ごくわせ)みかんを食べ、外観、糖度、酸度、味、総合評価の5項目で審査した。

 副委員長を務めたソムリエの高野豊さんによると、今年は日差しが不十分で、降ってほしくない時期に雨が続いたため、栽培での工夫の有無が完成度に如実に表れているという。審査を総括して、「天候が厳しかったはずなのに、酸味と甘さのバランスが完璧。ほかの産地のものも食べるが、有田みかんの品質はすぐれている」と評した。結果、すべてのミカンが審査に合格し、「有田QUALITY」の認定を受けた。この認定を受けたミカンは、パッケージなどに市が品質を保証する特別なマークを使うことができる。

 有田みかんの品質を市が認定する取り組み「有田市原産地呼称管理制度」が始まったのは2010年度から。栽培地や生産面積などの条件に、糖度や酸度などの品質検査や審査委員による官能審査を踏まえて認定する。11年度からはジュースも対象になった。

 同様の制度は、ヨーロッパでワインの品質を保証するために生まれ、日本では長野県松本市がワインの品質を保証するため先駆けて導入したという。

 有田市の担当者によると、青果に同制度を取り入れたのは同市が国内初。有田みかんのブランド化を進め、人気を高めて単価を上げて農家の収入に結びつけることが目的だ。市の課税状況調査によると、約9割がかんきつ類を栽培する市内農家の収入は、16年から18年の平均で10年と比べ約1・5倍に増加したという。有田みかんはふるさと納税の返礼品としても人気で、返礼品としてのミカンの出荷件数は、15年度は1534件だったが、19年度は4621件と増加した。

 審査委員を務めたタレントの大桃美代子さんは「農家さんたちも自分たちの成果を実感でき、モチベーションも上がるのでは」。高野さんは「産地を明確にする世界基準な制度で、輸出の際にも信用される。ブランド化にも効果的。制度を使って農家が経済的に潤えば」と話した。(滝沢貴大)

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