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Sunday, March 7, 2021

新生『R-1』の“光明”と“課題” 世代交代で若手発奮 番組進行に疑問の声も - ORICON NEWS

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 ピン芸人・ゆりやんレトリィバァの優勝で幕を閉じた『U-NEXT PRESENTS R-1グランプリ2021』(カンテレ・フジテレビ系)。今年で19回目を迎えた同大会は、一部規定を改正し、世代交代を促した。フレッシュな顔ぶれが新風を吹き込む一方で、来年の第20回大会に向けた“課題”も残る結果となった。

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 2002年より開催している史上最大の“ひとり芸日本一決定戦”。19回目となる今大会より『R-1ぐらんぷり』から『R-1グランプリ』へとカタカナ表記に変更し、ロゴも刷新、出場資格も芸歴10年以内となるなど、大きくリニューアルした。

 これまでベテラン、中堅、若手の混戦となっていた決勝戦には、2746人のエントリーの中から勝ち上がった、かが屋・賀屋(6年目)、土屋(7年目)、森本サイダー(8年目)、高田ぽる子(2年目)、吉住(6年目)、kento fukaya(10年目)、寺田寛明(8年目)、ZAZY(10年目)、ゆりやんレトリィバァ(8年目)の9人と「復活ステージ」から這い上がったマツモトクラブ(10年目)が登場。

 10人中8人が初の決勝。出場資格の改正は、賞レースの醍醐味でもある“ニュースターの発掘”の側面を色濃くさせた。

 また、芸歴10年目以内に絞ったことにより、大会出場にリミットが設けられた。芸歴8年目のゆりやんも優勝会見で「『死ぬまで優勝できればいいや』と思っていましたけど、急きょ10年以内になって『急がなきゃ!』と我に返ったという感じです」と、発奮したことを明かしている。

 大会の新陳代謝には成功したが、残念ながら視聴者から疑問の声があがる部分も垣間みえた。決勝は午後7時から9時までの2時間生放送。初の決勝司会を務める霜降り明星広瀬アリスには、分単位のスムーズな進行が求められた。

 その中で大会の進行を狂わせたのが、視聴者参加型の「ツイッター投票」だ。お笑いファンの“リアルタイムの声”を加味するという利点はあったものの、接続不良や反映の遅れがあり、大会そのものの進行がストップしてしまうこともしばしばだった。

 その影響からか、決勝中盤は、ファイナリストの採点結果等が“巻き”で進行された。審査員を務めた麒麟川島明古坂大魔王陣内智則友近ハリウッドザコシショウホリマヂカルラブリー野田クリスタルらのコメント機会も少なく、中継リポーターに起用されたおいでやす小田に至っては「俺、要らんやろ!」と、少ない出番に吠える始末だった。

 現M-1王者・マヂカルラブリーが、かつて上沼恵美子に酷評されたように、審査員の採点&コメントにも高い注目が集まっている。今大会は、歴代王者が審査員に参加したのにもかかわらず“空気”となってしまったことは否めないだろう。

 大会の“光明”と“課題”が見つかることとなったが、19年の歴史の中で“変革の年”となったことは間違いない。節目となる第20回では、大会運営を改善させた上で、また新たな“お笑いスター”が誕生することに期待したい。

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