【パリ=山田真也】AFP通信などによると、パリ近郊で16日、首を切断された男性の遺体が見つかり、フランスの検察当局はテロ容疑で捜査を始めた。駆けつけた警察官が、近くで刃物を持っていた容疑者の男を射殺した。
男性は中学の歴史教師で、「表現の自由」をテーマとした授業中に、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せていたという。容疑者は警察に射殺される前に、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだとされ、ロシア南部チェチェン共和国出身と報じられている。
パリでは9月25日、政治週刊紙「シャルリー・エブド」の旧本社ビル前で、2人が刺されて重傷を負うテロ事件が起きた。2015年の連続テロ事件で標的となった同紙は9月2日の特別号で、事件のきっかけとなったムハンマドの風刺画を再掲載し、イスラム教徒らが反発していた。
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